沁み込む音

フランス、パリ

市内の喧騒から少しだけ離れたところにある、古い教会

数日前にベルリンで聴いたコンサートの余韻が深く、濃厚に、残ったまま

また、ドイツで再会した旧友の、熱烈な歓迎ディナーのせいで二日酔い

そんな中で前の日に聴いたフランス国立管弦楽団のコンサートは、若干消化不良

せっかくフランスまで来て、このまま帰るのは嫌やなぁ

というわけで、現地で検索して出てきたピアノコンサート

チケットも20ユーロぐらいのお手頃価格

開演は21時ぐらいだったか

日本では終演予定がいつもそれぐらいなので、その遅さにちょっとビックリ

ほんじゃまぁ、ということで、安そうな食堂で腹ごしらえを

まずは生牡蠣

カエルちゃんのフライ

お肉は何を頼んだか覚えてません

最初の2皿がとてつもなくC’est bon!だったので…

ワインも、決して高いものではなかったけど、それでも美味しかったなぁ

満足して、ゆらゆらといい気分で会場へ

地図を頼りに進んでいくと、暗〜い路地の一角

この番地はどこ?

どの建物?

そこにいた若いニイちゃんに聞くと、コレだという

この古い教会が、ピアノコンサートの会場なんか!

第二次大戦の被害を免れたのか、と思うような古さ

どっしり、何とも重厚な空気が漂っている

ピアノ演奏の方は、すみません

あんまり覚えてない…

けど、今もはっきりと覚えているのは、壁に、床に、天井に、そこかしこに沁み込んでいる音符の存在

何十年という歴史の中で、何百何千の人の歌や演奏を吸い込んできた建物それ自体が、音を放っているかのような感覚

うちの撮影の現場では、あんまりそういう場所ないなぁ

と思ってたら

先日の現場は、ある学校の中にあるチャペル

40年ほどの歴史なんで、パリの教会とは比較にならないけど

指揮者の先生が部員にかけておられた”ええ音やな、チャペルが喜んでるわ!”

ホールに沁み込む音

ホールが喜ぶ音

日本でも、そんな音が、ホールが、増えるといいですね

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