夏の思い出…

夏、ですね。
セミの鳴き声に安眠妨害されても、機材の搬入でTシャツが絞れるほど汗だくになっても。
それでも夏が好き。


なんかこう、切ないような気分になりません?
初恋の思い出、みたいな。


そう、初めて女の子と”ちゅぅ”した、中3の夏休み。
地元桂川の橋の下…
遠くに夏祭りの喧騒が聞こえながら。
あぁ〜
思わず遠いところを見つめてしまいますね。
(オレだけ?)

初恋、といえば。
(そう、今回も音楽の話はまったく出てきません)


小学校3年の時、担任の先生が産休になり、代理の先生が来たんですが。
今になって思えば、あれが初恋だったのかも。
大学を出たばっかりぐらいの若い先生でした。
好きな相手には”いけず”したいのは、古今東西同じこと。


ある日、友人のヒロナカ君と2人で、教室の入り口のドアに、黒板消しをはさんでおいたんです。
(定番のイタズラですね)
何度も何度もこのテのイタズラに難儀していた先生。
半べそになって、教室を飛び出していきました。
「や、やばい!やり過ぎたかも…」
と青ざめる2人。


10分ほどたって、先生が怖〜い顔をして戻ってくると、ぼそっとひと言。
「校長先生が呼んでるから、ナガオカ君とヒロナカ君、ついておいで」
マジで〜!?
怒られる〜!
ドキドキしながら、先生の後について廊下を進んでいく2人。


渡り廊下まで来て、急に立ち止まる先生。
ふと振り返ったその顔は、満面の笑顔。
「うっそだよぉ〜ん」
猛ダッシュで教室へ駆け戻る先生の後姿を、ぽか〜んと見送ったアホなナガオカ君とヒロナカ君でした。
(当然その1時間、教室には入れてもらえませんでした)

なんか、素敵でしょ?
惚れたんですわ。

今ごろ、どうしてはるんでしょうか。
おっちゃんが小学校3年生の時に、23〜4歳だったから。
もう40代半ばの、えぇ”おばさん”ですよね。
逢いたいような。
逢いたくないような。

ヒロナカ君も、ときどき思い出してたりするんやろうか…
でも、周囲の笑いを取るためには手段を選ばなかった彼。
グランドの土を食ったり、通学路の途中にある工場の排水を、「うまいうまい」言いながらガブ飲みしてた彼。
もう死んでるかも。

ふとそんな遠い日を思い出してしまう、夏の夜でした。

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