その機材、プライスレス…!?

すっかり涼しくなってきましたね。
そろそろ衣替えの季節…と思いきや。
昼間はまだまだ暑かったりするので、油断できませんな。

前回のこのコラムに、「久しぶりにライブやりたいな〜」ってなことを書いたら、早速お誘いをいただきました。
奈良の、エライ山奥の方らしいけど。
まぁ、いいか。
久しぶりの腕試しやしね。
しかも、どういうわけか、今回はドラマーですの。
おほほ・・・


また筋肉痛になるんでしょうね。
せめて、”翌日”であって欲しいです・・・

話はまったく変わりますが。
(今回は、ちょっと専門的なお話)
先日、スタジオでクラシックのピアノのレコーディングをしたんです。
クラシックのピアノといえば、ホールを借りて行うのが定番なんですが、今回は大人の事情もあって、スタジオで…
逆に、せっかくスタジオなんだし、ってことで、マイクの種類や位置もいろんなバリエーションを試してみようと思ったわけです。

さて、いざリハーサルが始まったんですが、クライアントさんの表情がいまいち…
「僕が思ってる音と違う」そうで。
こんな時は、エンジニアの腕の見せどころですな。
録音の専門家ではない、ある意味”素人さん”の掴みどころのない要求を、どんな方法で音に反映させていくか。
マイクも、定番のNeumann87に加え、AKG414、SenhizerMD421を、それぞれペアで。
マイクプリはDrawmer1960、FocusriteISA428、DBX586と、各種取り揃え・・・
リバーブもこれまた定番、YAMAHASPX2000に、Wavesのプラグインまで。


最終的には、クライアントさんもご満足のテイクが出来上がったのですが、
OKテイクとなったのは、上記の機材の中で一番値段の安いものの組み合わせでした。
ん〜、不思議やねぇ。
機材って、値段が高ければ高いだけの音はするんですが。
かと言って、高い方が”えぇ音”とは限らないわけです。

また別の現場での話。
あるホールでコーラスグループのレコーディングを行ったのですが。
そのホールにはミキサーが2種類あったんです。
1つは、定番サウンドクラフト。
(ま、安心して乗れる国産車、って感じでしょうか?)
もう1つが、なんとSTUDER。
(これはもう、例えるならベンツ?ロールスロイス?その辺です)


しかも、使用料金の差額はなんと3,000円!
クライアントさんに、「自分が3,000円出しても良いから、STUDERにしましょう!」とご提案(お願い?)しました。
これまでにも、色んなホールで色んなミキサーでレコーディングをしましたが、やっぱりSTUDERはひと味違いますな…
クライアントさんにも、大変気に入っていただけたようです。

結局。
どやねん。


で、おっさんなりの結論。
高い機材は、高い音がします。
でもそれが良いかどうかは別問題。


お客さまの思い描いている音に近づけるのなら、2,000円で売ってるカラオケマイクでも良いんですよ。
問題は、リクエストに応えようという気持ちですな。
以前聞いた話で、「もっとリバーブを深くかけて」とリクエストしたら、「かけすぎは良くない」とエンジニアに断られたそうです。
ありえへんな・・・

うん、今日はえぇこと言うた!
口だけなのか、ホントに意思疎通のできるエンジニアなのか。
ま、一度お電話してみてくださいまし。
(また宣伝やんか・・・!)

 

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