今日はスタイルについて…

最近じゃすっかり腹も出てきたし、「ロックギタリスト」的な要素はもはや髪のみ…
と、そのスタイルではなく、今日は仕事のスタイルについて。

ここ数年、DVDのお仕事が非常に増えてきました。
”録音屋のおっさん”になるつもりが、いつの間にか”ビデオ屋のおっさん”です。
ホールでの撮影・収録の場合、スイッチャーを持って行って、現場で映像のミックスを済ませてしまうのがメジャーな編集方法です。
余談ですが、なんで音は”ミキサー”やのに、ビデオは”スイッチャー”なんやろ?


電車の運転席にあるような、T字型のハンドルがあってやね。
それをこっちへ倒すと1カメ、向こうへ倒すと2カメ…
それを本番中に繰り返していって、リアルタイムで映像編集していくわけですよ。

録音屋のおっさん、この方法はしません。
”できません”ちゃうからね、一応言うておきますが。


なんでか。
作品のクオリティを考えたとき、絶対にあとでじっくり時間をかけて編集した方が良いと思うんです。
例えばダンスの公演。
ワンエイトのうち、”・・・5・6・7・8”の”ハ”で切り替えるのか、”チッ”で切り替えるのか、”ハ”から”チ”にかけてゆっくりフェードするのか。
ベストなタイミングってなかなか難しいもんだと思うんです。
それを現場で、リアルタイムで、って。
そりゃアンタ無理だよ…

タバコとコーヒーを用意して、気合入れてモニターの前に座って。
おんなじところを何度も行きつ戻りつしながら、カメラの切り替え作業を進めていくのがおっさん流。
絶対この方が完成度の高い作品になると信じてやみません。

じゃぁなんで現場でスイッチングする業者さんがいるのか?
なんでその方がメジャーなのか?


答えは、納期ですね。
はい、うちは遅いです。
仮マスター完成まで、最低でも1週間はかかります。
それに比べ”現場でスイッチング”なら、極端に言えば公演が終わった時点でマスター1枚完成!です。
この差はデカイ…

「急ぐんです!田舎のオジイチャンが成仏する前に一目見せたくて…」という方や、よほどご予算や納期に制約がおありの方、そういうご要望に応えてくれる業者さんは他にもいます。
何ならご紹介します。
「早く見たいのはヤマヤマやけどぉ、やっぱりどうせ作るんなら少しでもカッコ良い方がいいし〜」という方、アールミュージックにお任せを!


ちなみにただ今午前7:20.
昨夜から最後の詰めに取り掛かってたダンス公演の編集が終わり、レンダリング待ちの休憩時間。
ん〜、タバコが美味いっ!
そして今日も運動不足…

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